外反母趾

外反母趾の原因とは?遺伝・靴選び・生活習慣の影響を解説

外反母趾は、足の親指が小指側へ曲がり、付け根が突出する足の変形です。

症状が進行すると痛みや炎症、歩行障害を引き起こすことがあります。その原因はひとつではなく、遺伝や骨格などの先天的要因と、靴の選び方や生活習慣といった後天的要因が複雑に絡み合っています。

本記事では、外反母趾の代表的な原因を詳しく解説し、日常生活での予防のヒントも紹介します。


遺伝的要因

外反母趾は遺伝の影響を受けやすい疾患です。特に、足の形や骨格構造は家族から受け継がれるため、親や祖父母が外反母趾の場合、発症リスクが高くなります。エジプト型の足(親指が最も長い形)や、扁平足・開張足の骨格は外反母趾になりやすいとされています。

遺伝的に靭帯が柔らかい人も関節が安定しにくく、変形が進みやすくなります。


靴選びの影響

足に合わない靴を履き続けることは外反母趾の大きな原因のひとつです。特に以下のような靴は要注意です。

  • 先の細いパンプスやハイヒール
  • 足幅が合わずきつい靴
  • ヒールが高く、前足部に体重が集中する靴

これらの靴は親指の付け根を圧迫し、足のアーチ構造を崩す原因となります。長時間履く習慣があると、変形の進行が早まります。


生活習慣の影響

日常の習慣も外反母趾の進行に関与します。

  • 長時間の立ち仕事:足の前方に負担が集中しやすい
  • 運動不足:足裏や足指の筋力低下によりアーチが崩れやすい
  • 体重増加:足への負担が増え、変形を促進
  • 裸足で過ごす機会の減少:足指を使わないことで筋力が衰える

これらの要因が重なると、足の構造が不安定になり、外反母趾が進行します。


その他の要因

  • 関節リウマチ:関節の炎症や変形によって外反母趾が発症しやすくなる
  • 加齢:靭帯や筋肉の衰えによるアーチ低下
  • 女性ホルモンの影響:妊娠・更年期に靭帯が緩みやすくなる

予防のための生活習慣改善

  • 足に合った靴を選び、つま先に余裕を持たせる
  • タオルギャザーや足指じゃんけんで足裏の筋力を維持
  • 適正体重を保ち、足への負担を減らす
  • 裸足で歩く時間を増やし、足の感覚と筋肉を鍛える

まとめ

外反母趾は遺伝的要因と生活習慣の両方が関わる症状です。

足の形や骨格は変えられませんが、靴選びや日常の過ごし方を見直すことで予防や進行抑制は可能です。

家族に外反母趾が多い人や足に違和感を感じ始めた人は、早めに対策を始めることが将来の足の健康を守る第一歩になります。

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