
外反母趾を放置すると、親指の変形や痛みだけでなく、足の他の部分にも不調が広がることがあります。その代表的なものが「浮き指」と「モートン病」です。これらは外反母趾と密接に関係しており、併発することで歩行の不安定さや痛みがさらに悪化します。本記事では、外反母趾と浮き指・モートン病の関係、そして併発を防ぐための対策について解説します。
外反母趾と浮き指の関係
浮き指とは、立ったときに足の指が地面から浮いてしまい、体重を十分に支えられない状態です。
- 外反母趾で親指の付け根に負担が集中 → 他の指で踏ん張れず浮き指化
- 浮き指になると、かかと重心になり、転倒や膝・腰の負担が増える
外反母趾とモートン病の関係
モートン病は、中足骨の間にある神経が圧迫されて起こる神経障害で、足裏や指の付け根にしびれや痛みが出ます。
- 外反母趾で足の横アーチが崩れる → 中足骨が広がり神経を圧迫
- ハイヒールや先細靴を履くと症状が悪化
浮き指・モートン病を併発したときの症状の特徴
- 指の付け根の鋭い痛み
- 足裏のしびれや感覚異常
- 長時間歩くと強くなる痛み
- バランスが崩れ、つまずきやすくなる
併発予防と改善のためのケア方法
足指の機能を回復する運動
- タオルギャザー運動:足指でタオルをたぐり寄せる
- 足指じゃんけん:グー・チョキ・パーを繰り返す
アーチを支える靴・インソール
- 横アーチサポート付きのインソールを使用
- 足幅に合った靴を選び、先細は避ける
負担軽減のための生活習慣
- 長時間の立ち仕事やハイヒールの使用を控える
- 定期的に足のストレッチやマッサージを行う
医療機関での治療選択肢
症状が強い場合は整形外科で診断を受け、足底板や装具の処方、場合によっては注射や手術が検討されます。
まとめ
外反母趾は浮き指やモートン病と併発することで、歩行の安定性が低下し、痛みやしびれが悪化します。日常の靴選びや足指運動、インソール活用などでアーチを守ることが、併発予防の鍵となります。早めの対策で、快適な歩行を維持しましょう。