
外反母趾の手術は、痛みの軽減や変形の矯正に有効な治療法ですが、成功には術後の過ごし方が大きく影響します。適切なリハビリを行い、無理のないスケジュールで日常生活や運動に復帰することが、再発防止と長期的な足の健康につながります。本記事では、外反母趾手術後の注意点とリハビリの流れ、そして復帰の目安について詳しく解説します。
手術直後の注意点(術後0〜2週間)
- 安静と患部の保護:術後は足を心臓より高い位置に置き、腫れや痛みを抑えます。
- 歩行補助具の使用:松葉杖や術後用サンダルを用いて、患部に負担をかけないようにします。
- 傷口の管理:包帯やガーゼは医師の指示通りに交換し、感染予防を徹底します。
術後2〜6週間のリハビリ
- 可動域訓練:親指の動きを少しずつ取り戻すため、軽いストレッチや足指運動を開始します。
- 部分荷重の開始:医師の許可が出たら、少しずつ患部に体重をかけて歩く練習をします。
- 靴の移行:術後用サンダルから、クッション性のあるスニーカーへ段階的に移行します。
術後6週間〜3ヶ月のリハビリ
- 筋力強化:タオルギャザーや足指じゃんけんで足の内在筋を鍛えます。
- バランス訓練:片足立ちや足首回しで安定性を高め、正しい歩行に戻します。
- ウォーキングの再開:最初は短距離から始め、徐々に歩行距離を延ばします。
復帰のタイミングの目安
- 日常生活:術後6〜8週間で通常の生活動作に戻れる場合が多い
- 軽い運動:ウォーキングや軽いストレッチは術後3ヶ月前後から可能
- スポーツ:ジョギングや激しい運動は術後6ヶ月以降が目安
※ただし、回復速度は年齢や手術内容、体力によって異なります。必ず医師の指示に従ってください。
再発防止のための生活習慣
- 足に合った靴を選び、つま先の圧迫や高いヒールは避ける
- 毎日のストレッチや筋力トレーニングを継続
- 長時間の立ちっぱなしや歩きすぎを避け、適度に休憩を取る
まとめ
外反母趾手術後の回復には、安静期間とリハビリ期間を経て徐々に日常生活に戻ることが大切です。焦らず段階的に負荷をかけていくことで、再発リスクを抑えながら快適な歩行を取り戻せます。手術はスタートであり、術後のケアこそが長期的な成果を左右します。