
外反母趾は足指の変形だけの問題と思われがちですが、実は全身の姿勢や歩き方とも深く関わっています。
正しい姿勢と歩行は、足への負担を減らし、外反母趾の進行を防ぐだけでなく、改善にもつながります。
この記事では、外反母趾と姿勢・歩き方の関係、そして改善のための実践ポイントを解説します。
外反母趾と姿勢の関係
外反母趾になると、足の横アーチが崩れ、親指の付け根に過度な圧力がかかります。
その結果、体のバランスが崩れ、猫背や骨盤の歪みを引き起こすこともあります。
逆に、もともと姿勢が悪い人は、足の使い方が偏り、外反母趾が進行しやすくなります。
悪い姿勢の例
- 前傾姿勢(上半身が前に倒れている)
- 骨盤が後傾している
- 片足重心で立つクセがある
外反母趾と歩き方の関係
歩くときの重心移動や足の着き方が外反母趾に大きく影響します。
正しい歩き方では、かかと→小指側→親指側へと体重を移動させます。
しかし外反母趾では、親指の付け根に過度な負担がかかりやすく、体重移動が不自然になり、変形が悪化します。
悪い歩き方の例
- つま先が外側を向く(ガニ股歩き)
- かかとをほとんど使わず、つま先重心
- 歩幅が極端に小さい
改善のための姿勢ポイント
- 耳・肩・腰・くるぶしを一直線に保つ
→ 立位・歩行時ともに重心が真ん中にあることが重要 - 骨盤を立てる意識
→ 骨盤の前後の傾きをなくし、腰に負担をかけない - 胸を開く
→ 猫背を防ぎ、足運びをスムーズにする
改善のための歩き方ポイント
- かかとから着地する
→ 小指側を経由して親指側に抜ける体重移動 - 歩幅を少し広く
→ 足指をしっかり使えるようになる - 親指で地面を押し出す感覚
→ 足のアーチを保ちやすくなる
姿勢・歩き方改善のためのトレーニング例
- タオルギャザー(足指でタオルをたぐり寄せる)
- かかと歩き・つま先歩き交互練習
- 壁立ちチェック(壁に頭・肩・お尻・かかとをつけて立つ)
まとめ
外反母趾の改善には、足のケアだけでなく姿勢と歩き方の見直しが不可欠です。
日常生活で正しい姿勢を意識し、歩き方を修正することで、足の負担を減らし、外反母趾の進行を防ぐことができます。
小さな習慣の積み重ねが、長期的な改善につながります。